みなさんは、四国に、新幹線の計画があることはご存知でしょうか。
私たちは、四国の新幹線開業の実現を目指している、四国新幹線整備促進期成会と申します。私たちは四国各県の行政、議会、経済団体など46団体が参画した、官民一体、四国一体の活動組織です(代表事務局:四国経済連合会)。ビジネスや観光の活性化や、災害耐力の向上の観点から新幹線の一日も早い整備を目指して、四国内外での機運の盛り上げや国・関係機関に対する提言・要望に取り組んでいます。
この記事を読んで少しでも四国新幹線について興味を持っていただければ嬉しいです。四国新幹線について考えることは地域の活性化や未来の四国について考えることにもつながります。
四国の新幹線計画とこれまでの取組み
今から約50年前の1973年に、国が法律に基づいて「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線」として、大阪から徳島・高松・松山を経由して大分に至る「四国新幹線」と、岡山から高知に至る「四国横断新幹線」の2つの基本計画を決定しています。
私たちはそれらのルートを部分的に組み合わせた、岡山を起点に瀬戸大橋を介して4県都を結ぶルートを優先的に整備すれば投資効率性の観点からも妥当性があると考え推進しています。
しかしながら、新幹線の建設に向けて具体的に進んでいくためには、基本計画から整備計画への格上げが法律上必要で、これらは、半世紀にわたって基本計画のまま留まってしまっているのが現状です。
これまで、四国の新幹線を整備計画に格上げしてもらうため、毎年国に対する要望活動を行い、四国地域の結束を示すため、決起大会も開催してきました。また、地元での機運を高めるため、新幹線を活かした四国の地域づくりの将来像について調査を行ったり、シンポジウムを開催したりしてきました。
しかし、地元の皆さまに「四国にも早く新幹線が欲しい!」ともっと思っていただけるよう、より一層取り組みを強化する必要があります。
四国で新幹線が実現できると、どう変わる!?
-異次元の時間短縮による効果-
私たちがなぜ新幹線を誘致したいかというと、新幹線には異次元の時間短縮効果があり交通利便性が大幅に改善するためです。在来線の特急列車の表定速度が時速100kmぐらいのところ、新幹線は主要な区間を時速200km以上で走行します。
実際に、高松・松山間は特急列車で約140分かかるところ、海を挟んだ対岸の岡山・広島間は、高松・松山間と距離は同じ程度にもかかわらず、新幹線により約35分で移動することができます。
四国の新幹線が実現すれば、四国4県の県庁所在地間は、約1時間で移動できるようになります。
また、四国4県の県庁所在地から新大阪までは約1.5時間、さらに東京までは、現在整備が進められているリニア中央新幹線との連絡により、3時間以内で移動できるようになり、移動時間が大幅に短縮され、交通利便性が飛躍的に向上します。
今回の記事を読んでいただき、少しでも興味が湧いてきた方は、四国の新幹線応援キャラクター「つなぐん」が四国の新幹線についてテーマ毎に分かりやすく解説した「つなぐんの四国の新幹線教室」動画もありますので是非ご覧ください。
各回のテーマは、次のとおりです(全5回)。URLをクリックください。
第1回:四国の新幹線構想 https://youtu.be/OvrnXBsixBc?si=czSztxPC1tTOGyrd
第2回:瀬戸大橋の構造 https://youtu.be/VDxHqJ1I-_g?si=RIDYKPtanZf5GDPq
第3回:時間短縮効果とJR四国の鉄道路線網 https://youtu.be/uYHAxFEcy7Y?si=E_1W-seHM_85V226
第4回:新幹線の整備方法 https://youtu.be/EblHz32D-m4?si=dEGoluGTiFg-PHt-
第5回:四国の新幹線にまつわるギモン https://youtu.be/NM_N527KX-k?si=Y4j8ZgjY-z8nQxyE
人口減少や少子高齢化が全国に先駆けて進む四国地域では、もはや高速道路と並ぶ基礎的インフラといえる新幹線の実現が必要です。
新幹線は、四国にとって、夢のようなことでも、遠い将来のことでもありません。このプロジェクトを通じて、四国の新幹線を「自分のこと」として考えてくれる方が増えることを強く期待しています。
どうか、たくさんの皆さまからのご理解とご支援をお待ちしております。
四国の新幹線については、X(旧Twitter)でもつなぐんが情報発信を行っています(アカウント:@tsunagun_459)。ぜひフォローをお願いします!
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